もしもフリーエネルギーがなかったら…?
フリーワールドのサイトを御覧いただき、誠にありがとうございます。
さて、せっかくアクセスしていただいたのに、「フリーエネルギーって、何だかウソくさくない?」なんて思う人も、いるかもしれません。ひょっとしたら「フリーエネルギーなんて言っている科学者って絶対マッド・サイエンティストだよね」なんて思っている人も、いるかもしれません。
フリーエネルギーとは、資源を消費せず自然に負荷をかけない形で「ゼロ」からエネルギーを安定して生み出すシステムですが、「本当にそんなモンあるんかいな?」と疑問視している人もいることでしょう。
そこで今回は、『もしもフリーエネルギーがなかったら…?』という話を、具体的な例を出しながらしてみたいと思います。
極々平凡な、ある日のこと。朝、起きて、朝ごはんを食べて出掛けるとします。
朝ごはんに卵料理を食べることを考えてみましょう。
例えば目玉焼きを焼いて食べる時をイメージしてみてください。
恐らく多くの人が卵の殻にヒビを入れて、フライパンの上に卵を割り入れて焼くと思います。
目玉焼きでなくても、厚焼き玉子でもオムレツでもTKG(卵かけご飯)でも、「卵を割る」という作業は発生することでしょう。この「卵を割る」という行動でさえ、もしフリーエネルギーが使えないとなると、物凄く大変なことになります。
まず、重力というフリーエネルギーが使えませんから、卵の殻から白身と黄身をスプーンのようなものでほじくり出すことになります。まるでアボカドみたいな感じですね。おまけに、ほじくり出したところでスプーンを下に向けても意味がありません。
重力が使えないとしたら、きちんと自分の力で中身を置いてあげる必要がありますので。
ついでに表面張力というフリーエネルギーも使えませんから、黄身は盛り上がった形状を維持することができません。重力も表面張力も両方とも使えないとなると、どんな形状になるか想像するのが難しいくらい、見た目が最悪な目玉焼きが当たり前になるでしょう…
卵を綺麗に割ることのできないくらい料理が下手な人にとっては好都合かもしれませんが。
お出掛けをする時に、まさか裸で外を歩く人はいません。全裸で外に出ると「公然わいせつ罪」で逮捕されます。もしもフリーエネルギーが使えないとなると、摩擦力も使えませんから、服のボタンを閉めても自然と開いてしまいます。ベルトだってほどけてしまいます。マジックテープで留めることもできません。
ゴムの弾力もフリーエネルギーです。弾力というフリーエネルギーが使えないということは、伸ばしたゴムが元に戻らないで伸びたまんまになる、ということです。
これでは下着のパンツだってズリ落ちてしまいます。
話が前後しますが、そもそも摩擦力が使えないとなると、糸と糸の間に働く摩擦力も使えませんから、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)から作られる布でさえバラバラの糸くずになってしまいます。こうなると「赤信号、みんなで渡れば怖くない」ではありませんが、公然わいせつ罪の定義も変わってくるかもしれません。
「フリーエネルギーのない世界は最高だ!」なんて思う人が出てくるかもしれませんが、普通それは困ります。真冬の寒い日でも全裸だなんて、さすがに無理でしょう。
最後に、外から帰ってきて、手を洗う時のことを考えてみましょう。
洗った後、手に付いた水滴をタオルやハンカチで拭き取ると思います。もしフリーエネルギーがなかったら、どうなるでしょうか?
察しの良い方はお気付きのことと思いますが、もしフリーエネルギーが使えないとなると、一度使ったタオルやハンカチは、しかるべき処理を施さないと、再び水分を吸い取ることができなくなってしまいます。
使ったタオルやハンカチを放置していたら乾くというのは、静電気力や水分子の分子間力など何種類かのフリーエネルギーのお陰でできることなのです。
このようなことを考えると、私達は生まれた時から知らず知らずのうちにフリーエネルギーのお世話になっているということをご理解いただけるかと思います。
私達の身の回りは、実はフリーエネルギーで溢れています。
こんなに潤沢にあるフリーエネルギーを「もうちょっと有効活用できたらなぁ」という気持ちで私達は活動をしています。